ヒラヤマヒマナヤマヒマラヤマ&アンギラス 後編

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ニセイカウシュッペ山と平山を結ぶ吊尾根に目立つピークがあって、
誰が呼んだか「アンギラス」と呼ばれている。

平山側からは比麻奈山がジャンクションピークとなっていて、
そこから薄っすらと踏み跡が続いている。

今回はもともとアンギラスは踏むつもりできた。
いざJPから見ると結構距離がありそうだし、
ハイマツ漕ぎも大変と聞いていたので二の足を踏んでしまう。

比麻良山から戻ってきて、また暫しJPで考えたけど、
このままじゃ全然物足りないので、
意を決して魔境に足を踏み入れてみた(笑



比麻奈山から下るや、ものの数10m先から、ハイマツ漕ぎ。

下りのハイマツ漕ぎは先が見えず、更にハイマツの中に折れた枝先などが隠れていて、
頻繁に刺さったり脛を強打して痛いのなんの(笑

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アンギラスまでの間には明瞭なポコが2箇所あってそれらを越えていく。
ここが1つめのポコ。


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第一ポコまでの間に突破してきたハイマツ帯を振り返る。
どこが道だかわかんね(笑



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第一ポコ頂上。
鬼の角のような岩が2つあって、その間に踏跡が続いている。



急傾斜を下ると再びハイマツの中へ
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こんな感じ(笑)
グローブやウエアに松脂が付きまくる。

まぁ下山したら布にホワイトガソリンを付けて拭けばいいんだけど、
(素材によっては不可なので気をつけること、特に透湿系)
手につくのはカメラにも付くのでちょっと嫌だ。

途中でトレッキングポールも邪魔くさくなったので、
自分にしかわからない場所に放置してく。
帰りに忘れずに拾っていけばいい。



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第一ポコを振り返る。
カニの爪みたい。
爪の股を歩いてきた。



第2ポコからも笹漕ぎやハイマツ漕ぎがあって、
まっすぐかと思ったら沢側に降りたり横切ったりと思っていた以上に踏跡は複雑怪奇。
写真を撮る余裕ナッシング(笑)
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んで、アンギラスへの登りで一番楽だった低い笹原からパチリ。
奥に超えてきたポコが2つ見える。

低い笹原を越えると再びハイマツになるけど、
今までに比べたら楽勝の部類。
ただ傾斜は一番キツくて、石狩岳のシュナイダーコースのように
両手両足を駆使してよじ登る感じ。



アンギラスのてっぺんは2つになっていて、
比麻奈山側はちょっと低くて細尾根になってる。
そこから軽く下るところの横は絶壁。
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落ちたら痛そう(笑



んでお隣のピークに上がって・・・・
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アンギラス制覇~♪(大袈裟

ニセカウと大槍が眼前に迫って遮る物のない360度の絶景だ。
こんな素晴らしい眺望なのに正式に夏道が開削されていないのが惜しい。
ま、山頂は非常に狭いので、楽に登れたら人が多くなってダメか。
苦労した甲斐があります♪


山頂からの展望をパノラマでどうぞ~
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逆光になる方向だけ抜いてるので320度くらいのパノラマです。



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歩いてきた稜線。
大変だった・・・。

帰りあそこまでまたハイマツを漕いで歩かないとダメなのか・・・
いや、いまは考えないことにする(笑



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ニセイカ、じゃなくてニセカウの東斜面。



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アンギラスから見たニセカウ大槍・小槍と冠雪の表大雪。




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大槍を望遠で。



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愛別岳(右端)、比布岳、永山岳(中央)など。

実は今回愛別岳に登ろうかな?とも思っていた。
でも行かなくて正解だった。
他の山ならともかく、あの愛別岳への下り急傾斜のザレが積雪状態ってだけで歩く気が失せる(笑



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テッシーオ山塊。



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ニセカウ北側の岩稜。


さて、独り占めの山頂で絶景を愛でながらコーヒータイム♪
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「Cafeアンギラス」
・・・どこかにありそう(笑)


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ホシガラス君が遊びに来た。
紅葉見物かな?
いいなぁ、鳥になって紅葉を楽しんでみたい。



景色を眺めていたら、
どうやら平山側とニセカウ側から各々1名づつコチラに向かって来ているみたい。

ピークから観察した印象だと、
ニセカウ側のほうが楽にアンギラスに登れるのではないかと思います。



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それじゃ戻りますかぁ・・・。
ほんのひと時絶景を独り占め出来て良かった♪
帰路はカメラにキズ付けたくないから、全てザックに入れて。
戦闘態勢でハイマツに挑む(笑)


帰りもあのハイマツ漕ぎかぁ・・・。
と鬱になっていたけど、意外にもあっさり通過。
あれ?と思ったけど多分斜面の下からだとハイマツの中が確認しやすかったからだろう。
びっくりするほどあっさり比麻奈山に帰還。



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ふう~。
とりあえずお疲れ。
今日の残りのルートには厳しい箇所はない。

そしてまたひとり、魔境へ向かう登山者・・・。




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さて、最後は平山に登って下山するだけです。
奥の平らな山が平山。
アップダウンも殆ど無いのでサクサク歩いて、あっちで昼食にしよう♪



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ホシガラス?シマリス?に食い散らかされたハイマツの松ぼっくり。

いつも思うんだけど、この食い散らかしって、神様がそう教育した野生の習慣ではないかと。
食い散らかすことでハイマツの種はそこに新しい生命を成長させることができる。
鳥やリスが種を運んで埋めた場所を忘れるのも、自然の法則だ。

子供の頃に飼っていたシマリスもポイポイ散らかしながら種を食べてた。
ゴミを見ると必ず幾つか食べられないで残っているヒマワリの種があった。
そうやって動物も植物も生命を繋いでいく。

なんでも必要以上に根こそぎ採って絶やしてしまうのは人間だけだ。



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平山到着。
これで今回の目的は全て果たしました。
好天に感謝しないとな。

カップヌードルとオニギリで昼食。
混んでいて騒がしいので少し離れた場所でのんびり食べた。

前にも書いたけど、カップヌードルは1分で食べる(笑)
決して急いでるわけじゃない、1分が美味いからだ(笑)
あんなもん3分待ったらのびててマズイ。
カップヌードル限定の話だけど。



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平山から見た武利岳。
あっちも行きたかったんだけど、丸瀬布から登山口には行けないらしい。
恐らく留辺蘂町厚和からケショマップ川沿いの全線舗装の細道でひと山越えてアクセスするのだろうけど、
確証が持てないので今回はスルーしました。



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お!トムラウシ!
先週登った山が今週は真っ白です。
手前に五色岳も。
いいタイミングでテン泊したんだなぁ。



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平山から見た小槍と奥に旭川のある上川盆地。



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この景色からもそろそろお別れです。



分岐から下るとやはり登りとは日のあたり方が変わっていて、
紅葉の美しさが際立って見えた。
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登りでも撮った比麻奈山東斜面。



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平山東斜面越しに武利岳。




途中登山道脇には岩の間からジャバジャバ水が出ている箇所が数カ所あったので、
自宅でのコーヒー用にプラティパス1つ分頂いて帰ります。
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汲んでいるあいだに観察したけど、岩の間から出ているし沢地形でもない場所だから、
直飲みは可能な気がする。
でも確証はできないので、僕は煮沸のみで利用しました。

美味しいコーヒーでしたよ~♪


初めての平山は天候も紅葉のタイミングもバッチリで最高でした。
次はニセカウ側からアンギラスに登って線をつなごうと思います。


終わり
by yamakawawalk | 2014-09-24 21:30 | ~~~北大雪 | Comments(12)
Commented by flat_white at 2014-09-24 21:57
とってもハードそうなハイマツ漕ぎ、お疲れさまでした~。
紅葉と冠雪した山と美しい景色と共に堪能されましたか?
こちらにおじゃますると
いつも
いいな~、羨ましいな~、楽しそうだな~
と思って読ませていただいてます。
村民運動会で1種目しか出てないのに
筋肉痛になっているようじゃ、今年もお山を登るんじゃなく
歩きまわって帰るだけになりそうです…(汗)
Commented by yamakawawalk at 2014-09-24 22:05
flat_whiteさん、こんばんは♪

この日は本当に天気が良くて、遠望も利いて楽しめました^^
ハイマツ漕ぎはなかなか大変で、脛に数箇所青タンと擦り傷ができ、
翌日はハイマツを避けるのに使った肩が筋肉痛でした(笑

ここは平山だけに登るのであれば、かなり楽で尚且つ大雪山の眺望も良いので人気があるようです♪
Commented by runa_yuzu_love at 2014-09-24 23:01
絶景かな、絶景かな~ ですね
前編、後編と 堪能しまくりです
cafe アンギラス?で飲む珈琲 さぞかし美味しゅうございましたでしょうね~(笑)
Commented by yamakawawalk at 2014-09-24 23:17
るなりんさんへ。

絶景でしたよ〜(^^)
カフェアンギラスの眺望は一級品です。
どんな三ツ星レストランも、かなわないロケーションです(^^)
Commented at 2014-09-24 23:56 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by yamakawawalk at 2014-09-25 06:20
kgkmさん、おはようございます(^^)

道なき道っぽく見える薄っすら道ですね(笑)
結構あちこち擦りむいたりぶつけてアオタンになってます(^^;;
けど大丈夫です、命に別状はありません。
短パンにサポートタイツスタイルだと、確実にタイツ破きますね(笑)

最近はかなり登られているようですが、
未だバリエーションルート的な扱いなので、道は酷いです。
その代わり苦労が報われる素晴らしいカフェでした(^^)

美味しい果実を付けて種と一緒に食べさせたり、
綿毛が付いていて風に飛ばされたり、
竹とんぼ見たくクルクル回って飛んだりと、
植物の種子には不思議がいっぱいです。
動物達の行動も一見だらしなく、無駄があるように見えますが、
自然の法則って神の教えに従った行動なのかもしれません。
それぞれがしっかり役割を持って行動しているんですよね(^^)
非効率のようで非効率じゃない。
美しいですね♪
Commented by kyuujitunituki at 2014-09-25 07:25
yamakawawalk様、おはようございます。
武利岳バックの紅葉素敵ですね。
蟹の爪を超えて行かれたんですね てか、
あそこを通れるんですね。
落ちても痛くないようですね。
痛みを感じる前にあちらの世界に
行ってしまうと思います(笑
危険と隣り合わせの山登り、安全第一で。
釈迦に説法でしたね。
私は、危険な所には近よりませんから、安心で~す。
大雪山の冠雪、綺麗ですね。
今日も、素敵な山レポをありがとうございます。
Commented by yah-_-yah at 2014-09-25 07:35
ついに行った、いや、行ってしまったのですね、、、アンギラス、、、。
しかもより困難とされる平山方面から。。。

平山自体の山容は全然カッコよくないのですが(というか遠くから見てもよくわからん)、ここからの景色は素晴らしいですよね。
比較的手ごろな山だけど、北大雪だから表大雪に比べるとずっと人も少なくてのんびり出来ていい山です。

松脂にはホワイトガソリンがいいんですね!
とは言っても、アウトドアやらないからホワイトガソリン持ってないのですが、、、
Commented by yamakawawalk at 2014-09-25 07:46
kyuujitunitukiさん、おはようございます^^

僕もカニの爪部分は遠くから見た時に、
「あそこ通らないよね?」と思っていましたが、通りました(爆
でも思っていた以上に崖的な危険箇所はなく通行できました。
このコースはなんといってもハイマツとの闘いが最大の関門ですね。

でも苦労に見合った眺望が得られて大満足でした。
人もあまり来ないので山頂の独り占め感は半端ないです。
正式に開削されて欲しいような、このままがいいような複雑な気持ちです^^;
Commented by yamakawawalk at 2014-09-25 07:56
yahさん、おはようございます♪

想像通りのハイマツ地獄と素晴らしい眺望でした(笑
ただ、日高の凄い所程ではないとスライドした男性から聞いていたので、
逆に日高のすごいところってどんだけ~って愕然としました(笑

確かに平山はピーク感ゼロですね^^;
でも素晴らしい眺望でした。ニセカウ同様表大雪の展望台です。
表大雪に加えてニセカウ周辺の荒々しい岩峰群の眺望も楽しめるので、こちらのほうが良いかもしれません^^
人が少ないのも良いですね♪
ただ、この日は登山口に加えて手前の高いところの土場まで車で埋まっていたので、ここにしては多めだったのかもしれません。

松脂にはちょっと弱いですがジッポーオイルも良いですよ。
あれならコンビニにも数百円で売っています。
ただ、本文にも書きましたが、透湿系のウエアには自重したほうが懸命です。
ホワイトガソリンもジッポーオイルも早い話溶剤なので、
エントラントなどのコーティング系の透湿素材は剥離の原因になる可能性もあります。
ハイマツ突破にレイン着る人は稀だとおもいますが^^;
手についたマツヤニならバッチリですのでお試しを。
Commented by tarumae-yama at 2014-09-25 09:31
ご無沙汰しています。
いつも拝見しているのですが、ROMでスミマセン。
私は紅葉シーズンにこの比麻奈山からニセイカウシュッペ山のピストンが大好きで過去に4回歩いています。
最近は3年前の9月24日に歩いていますが、平山までの林道が崩落していてえらく時間がかかりました。
春の花のシーズンも中々良いところだと想像しています。

今年も計画をしていたのですが、羊蹄山に変更しました。
出だしはハイマツで手こずりますが、後半はずっと歩きやすいです。
なので、次回ニセイカウシュッペ山からのアンギラスは楽勝だと思います。
Commented by yamakawawalk at 2014-09-25 12:27
tarumae-yamaさん、こんにちは^^
コメントありがとうございます。
今年こそは未踏の恵庭岳をと思っていた矢先にあのような事態になり、
驚き落胆しています。
10月末には登れるようになってほしいものです。

僕も今回ニセカウまでのピストンも考えましたが、
帰路のハイマツ漕ぎを考えると億劫でやめてしまいました。
実際は帰路のほうが全然楽で拍子抜けしたのですが^^;

仰る通り、アンギラスのピークから見た感じではニセカウ側のほうが楽そうに見えました。
ニセカウから向かってきていた登山者をしばらく観察しましたが、
ニセカウの偽ピークをトラバースして下ってくる踏み跡には障害になるものが無く歩きやすそうです。
コルからの登りにはハイマツ漕ぎっぽい雰囲気が漂っていましたが、
平山側よりは大分マシでしょうね^^

tarumae-yamaさんのお話を聞くと、平山側からのニセカウピストンも魅力的ですね。
来年の秋の予定に入れてみようと思います♪
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